マタイ2：1～12 イザヤ60：1-5
東方からやって来た博士たちのことは、当時のユダヤ王ヘロデたちには、大いに不安をかきたてられる知らせでした。自分たちの地位を脅かす知らせであったからです。ユダヤ人たちは、メシア・キリストの到来について研究していましたから、知っていたのです。メシア・キリストは、ベツレヘムに誕生されることを。この情報をもってヘロデは、東方の博士たちと会談しました。博士たちの目撃した不思議な星の出現についての情報とヘロデの持つ情報とが明らかにされて行きます。そんな中でヘロデは、新しいユダヤの王について何か分かったら知らせるようにと求めます。その目的を、私も行って拝むために、としています。ヘロデ王も新しいユダヤ王に謁見、拝謁すると言っていますが、ヘロデ王がイエス様を拝したことは何一つ記録されていません。さて一方、ベツレヘムの羊飼いたちは、不思議だと思いながらもイエス様を探し出し、その前で礼拝しました。はるばる東方の国からやって来た博士たちも、新しいユダヤ王の様子は、とても王様の姿とは似ても似つかないものだと思いながらも、黄金、乳香、没薬、3種の宝を捧げて礼拝しています。しかし、ヘロデ王もエルサレムの人々も誰一人として、イエス様のもとを訪れる者はありませんし、イエス様を礼拝する者はありませんでした。ベツレヘムの羊飼いたちがイエス様を礼拝したのは、天使の大軍に驚いたからです。東方の博士たちが見て喜んだのは、彼らが東方で発見した星を見たからです。このことは、まだ誰もイエス様の真なる姿を知って、見て、喜んでいるのではありません。まだ人々は本当のイエス様を知らないままです。しかし必ず誰もがイエス様の真の姿、十字架の上の神の子、復活されたキリストを見る日がやって来るのです。私たちは、まだすべてを知っていないかもしれませんが、イエス様を礼拝いたしましょう。すべてはイエス様を礼拝することから始まります。神様の御言葉を聞くことから始まります。礼拝を通して、神様は私たちに新しい力強いを、新しい道を開いてくださるから、道を備えてくださるからです。新しい年も皆さんとご一緒に礼拝を献げましょう。