ルカ2:1~20 ミカ書5:1~3
ベツレヘム、通常ならクリスマスを迎えるユダヤ、ベツレヘム周辺は多くの人々でごったがえしています。しかし今年は、どこも静かで、ベツレヘムの降誕教会も、お土産屋も閑散としているそうです。いつもは世界中からイエス様の降誕を祝うために、様々な人々がベツレヘムを訪れています。そのようにクリスマスは、すべての人々のために生まれた神の子、キリストの降誕の時です。戦争ではなく、平和の中にこそ私たちの救い主は生まれ、迎えられるべきです。天使たちの大軍に驚かされながら、ベツレヘムの羊飼いたちは、この知らされた出来事を見に行こう、確かめよう、といたします。人間は、確かめずにはいられません。神様が示してくださったことですが、しかし私たちはそれを確かめざるを得ません。そして、天使の告げた通りに、飼い葉桶に寝かされた乳飲み子を、生まれたばかりの赤ちゃんを探し出すことが出来ました。羊飼いたちは、自分たちが体験した世にも不思議な出来事を話しだしました。飼い葉桶の周りにどれほどの人がいたのかは分かりません。しかし誰もが羊飼いたちの不思議な体験を聞きます。そして、その話は誰にとっても、不思議なお話でした。羊飼いたちは、天使たちに告げられた通りに、神の子の誕生を探し出したのですが、それでも、このことは不思議なことです。人間たちには、不思議でしかない出来事であり続けます。なぜ、神の子が人間として誕生しなければならなかったのか。なぜ無防備な赤ちゃんとしてキリストは現れたのか。クリスマスは、多くの不思議で出来上がっています。そして人々はいつかこの不思議なことが、すべて神様から出ていること、すべて神様の私たちへの愛から出ていることに気づかされるのです。神様は、どのような時にも、どのような時代にも、人間世界に希望の光を灯し続けています。私たちの希望の光、不思議な光、神様の御手によって灯される光を、喜び、祝いましょう。