聖書 ローマ11:33~12:2
私は、丸太町教会のネットワークの中で育てられ、今も支えられていることを深く感謝しています。1968年、最初の任地今治教会では丸太町教会出身の佐藤 博先生が助け導いてくださいました。2020年に天満教会を辞任しましたが、後任は小西 望牧師で丸太町教会で神学生をされました。2023年、伊丹教会の後任は山本 一牧師で丸太町教会出身です。振り返ったら私の周りは丸太町教会出身者ばかり。何よりも妻の迪子とは丸太町教会で出会いました。
「6人の法則」という言葉があります。知り合いの、知り合いの、知り合いというふうに6人の人を介すると世界中の人と知り合いであるということですが、神様は現実に生きている一人一人に関りを持たれ人間のマ、空間のマ、時間のマのサンマに深く関わっておられます。
「ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか」(11:33)の「富」は豊かさ、「知恵」は理解力と洞察力を意味する言葉です。神様は一人一人の問題を深く理解しておられ一人一人の人生に関わって救いの道を開いて行かれるという意味です。12:2には「何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい」と書かれています。「善いこと」の「善」は羊の下に言と言を並べて書き、神様に羊を献げて隣人と言葉を交わすことです。
私は、昨年から拘置所の教誨師になりました。そして沢山の僧侶や神主さんや天理教の人とも友達になりました。丸太町教会時代に青年会で宇治少年院に訪ねていたことが切掛けです。昨年、大阪医療刑務所でクリスマス説教をしていると2人のお坊さんが来ておられ、お一人は涙を流して「感動しました」と言われました。神様は受刑者を用いて仏教の僧侶にも伝道されたのです。神様の知恵の深さに驚きました。丸太町教会の存在が共に生きる共同体形成に増々貢献できますようお祈りします。