ヨハネ8:37~47 エレミヤ28:12~17
“私たちの父はアブラハムです”。これはイエス様と話をしているユダヤ人たちが何度も繰り返している言葉です。ユダヤ人たちの祖先、テラの子アブラハムのことです。アブラハムは、旧約聖書、創世記によりますと、その信仰を神様から認められました。神様の御言葉を信じ、神様の約束を信じたのがアブラハムです。神様が約束されたのは子孫繁栄と土地取得の約束です。アブラハムがその生涯で得た土地は、自分たちの墓となるべき土地です。アブラハムと妻サラとの間には長らくこどもがありませんでした。しかし、その後高齢となったアブラハムとサラとの間に、息子イサクが誕生しています。アブラハムが、神様との約束で得たものは実にごくわずかです。もっとたくさんの恵み、溢れるほどの宝を神様が与えてくださったのではなく、実にごく小さな恵みでした。それでもアブラハムは、神様を信じました。ユダヤ人たちは、今でもこの神様とアブラハムとの契約、約束を信じています。ユダヤ人たちの救いの根拠は、源は、アブラハムにあるからです。アブラハムの血縁であるかどうかが、救いの根拠なのです。確かにアブラハムの血を受け継いでいるかどうか、というのは明らかに確実な救いです。そしてその限界も見えています。私たちの救いは、血縁ではありません。神様の恩寵です。ただ神様の愛だけが私たちの救いです。ただ神様の恵みだけが私たちの救いです。血筋も民族も言葉も歴史も関係ありません。ただ神様が私たちを赦し、愛し、恵んでくださることが私たちの救いの根拠です。そして、私たちの父はアブラハムです。神様の約束と御言葉を信じ続けたアブラハムこそ、私たちの父なのです。神に属する者は神の言葉を聞く、とイエス様は教えています。神様に属しているなら、イエス様が語られる神様の御言葉を、私たちは喜んで、感謝して聞くことでしょう。神様の御声を聴くことは、神様に属する者たちには何よりも喜びです。神様に属する者は、神様の御言葉を喜んで聞いて、歩んで行きます。皆様といつも心を神様に、イエス様に向けて、神様の御言葉を聞いて、良き道を歩んで行きましょう。