ヨブ記 23章1-10節 ヨハネによる福音書 5章1-18節
他にも大勢の病人がある中、イエス様がこの病人に声をかけたのは何故でしょうか。おそらく３８年間という長い病気との苦しい戦いを感じられたのではないでしょうか。ヨハネ福音書９章に、生まれつき目の見えない人が癒される話があります。その時イエス様は、神様の業がこの人に現れるためだ、とおっしゃいました。癒された人は、後で再びイエス様と出会います。そこでイエス様から、もう罪犯さないようにと教えられます。それはこの人の病気が罪のためだったということではなく、これから先の命のこと、健康のことをおっしゃっているのです。神様のあわれみが与えられ、病苦から解放されたこの恵みをあなたはこれからどのように生きて行くのかが問われています。神様の愛の中、恵みに感謝して生きて行くのか、それとも神様の恵みを無駄にして生きて行くのか。そうならばあっという間にあなたの命は危険にさらされ、ひどいことになるだろう、とイエス様は教えておられます。癒されたとしても、それで終わりではないのです。私たちの地上の旅路は、最後まで神様の愛と恵みの中で歩んで行かれるべきだからです。人間はいつも自分たち自身のことを、ちゃんと認めることも出来ずにいます。命のこと、身体のこと、あらゆることを自分自身がしっかりと認め、受け入れることが出来ないのです。受け入れるまでに時間がかかり、色々と悩み、苦しまなければ、すべてを神様に委ねることが出来ないのです。そんな私たちのために、イエス様は、人間が勝手に作り上げたことなどお構いなしに、神様は２４時間いつも働き続け、人間のためにその力を、み業をなさっていると明らかにしました。そして私も神様と同じように働くとおしゃってくださいます。私たちの苦しみを覚え、私たちに寄り添い、私たちのために働き続けてくださるイエス様がおられるのです。癒された私たちは、神様の愛と恵みの中を生きて行きましょう。