サムエル記上 3章1-10節 ヨハネによる福音書 1章35-51節
少年サムエルは、神様に呼びかけられても、誰が自分を呼んでいるのかを知りませんでした。神様に呼びかけられたどうするのでしょうか？私は聞いていますから、どうぞお話ください、と言いなさいとサムエルは教えられています。なんだ、そんなことかと思われることでしょう。しかし私たちが神様に呼びかけられたなら、私たちがなすべきことはただそれだけなのです。私たちも神様に呼びかけられています。私たちが神様を信じていることからもそれが証明されます。神様の力が私たちに働いているからです。しかし、サムエルが神様の御声を聴くためには、エリの助言が必要であったように、ヨハネ福音書の二人の弟子たちがイエス様に従って行くためには、洗礼者ヨハネの言葉が必要でした。”見よ、神の小羊だ“このヨハネの言葉に心を動かされて、二人はイエス様について行ったのです。二人は、イエス様について行くと、イエス様から声がかかりました。何を求めているのか。二人は尋ねました。どこにお泊りになっているのですか？イエス様が生まれた時、イエス様は人間の世界に泊まるべきところがありませんでした。ですから家畜小屋に寝かされたのです。今またここでイエス様がどこに泊まっているのか、どこに留まっているのかが、二人によって尋ね求められました。イエス様が留まっているところはどこでしょうか？それは、人間の世界です。”神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された。御子を信じる者が一人も滅びないで永遠の命を得るためである”、ヨハネ福音書3：16に書かれている通りです。そして、ふたりは、イエス様と共にそこに泊まることとなった、と記されています。クリスマスにイエス様を訪ねた者たちとの違いがここにあります。イエス様のおられるところに、私たちも一緒に留まり、イエス様と共に歩んで行きましょう。