イザヤ書 11章1-10節 マタイによる福音書 2章1-12節
イエス様は、ヘロデ王の時代、ヘロデ大王と呼ばれる王様の時代、ユダヤのベツレヘムでお生まれになりました。ヘロデ大王は、紀元前4年春に死亡しています。イエス様の誕生は紀元元年ではなく、紀元前5~4年と推測されています。そしてヘロデ大王の時代のエルサレムに、東方からマギ、マゴイの一団が予告もなく訪問して来たのです。マギたちの訪問の目的は、新しいユダヤ王への謁見です。マギ、マゴイと呼ばれるこの人々は、東方の賢者、占星術はもちろんのこと、当時の高い知識を治めた人々です。そんな人々が突然訪ねて来て、新しいユダヤ王はどこかと発言したのです。ヘロデ大王もエルサレムの人々も大変驚き、そして不安に陥りました。新しいユダヤ王、それをエルサレムの人々は、メシアの誕生と考えました。しかしエルサレムの人々は、外国人たちによって知らされたメシア誕生の知らせを偽物の情報だと考えたのでしょう。ですから誰も東方の博士たちを信頼しなかったし、同行する者もありませんでした。東方の博士たちは、ヘロデの宮殿を出て、ベツレヘムへの道を進み始めた時、東方で見た星が再び彼らの前に姿を現し、彼らを導いたのです。エルサレムへ立ち寄ったことは、大きな間違いでした。ベツレヘムへの道を進み始めた時、再び星は現れたのです。そして幼子のいる場所へと導いたと記されています。この東方で発見され、博士たちを導いたこの星はいったい何なのでしょうか?降誕されたイエス様のところへと導いてくださったことから考えても、神様の御心に適った役割を担っていたことは分かります。この星を見た博士たちは、大きな喜びに溢れました。星はイエス様のおられるところへと導いて行きます。私たちにもこの星が見えているでしょうか。見えているなら、どこにあっても最終的にはイエス様のおられるところへと導いてくださるでしょう。新しい年が始ります。新しい年も、神様がお示しくださる星を見て、導かれて、イエス様と共に歩んで行きましょう。