レビ記 25章39-46節 フィレモンへの手紙 1-25節
役に立たないオネシモは、監禁中のパウロに出会って、イエス様を信じる者となりました。そうしてオネシモは役立たない者から役立つ者になりました。パウロはオネシモと出会って、オネシモにイエス様を伝え、同じくイエス様を信じる者になりました。するとオネシモの中に隠されていた豊かな宝がどんどんとパウロによって発見されました。オネシモという一人の人間の中に実にたくさんの宝が入っていたのです。私たちは、教会の兄弟姉妹たちを、神様によって知りました。神様に愛されている兄弟姉妹たちがどんなにたくさんの素晴らしい宝を持っているかを知らされたのです。だから教会に集う人に悪い人はいない、というのは本当です。パウロはオネシモを、主人フィレモンのもとに戻そうとしました。奴隷であるがためです。そうすることが、オネシモに、フィレモンに、そしてパウロにそれぞれに良い道だと判断したのです。そうして私たちは和解の道を歩み、新しい道を歩み始めることが出来ます。パウロは、オネシモを送り出す時にこう言っています。“私の心を送る”と。随分詩的なロマンティックな表現です。皆さんも自分の心を送ったことがおありでしょうか。私たちは、毎日のように心を送っています。今離れている兄弟姉妹たちに、病床にある兄弟姉妹たちに、様々な困難にある兄弟姉妹たちに、私たちはいつも私たちの心を送っています。もちろん神様経由で、送り届けられています。宅配ボックスに送られるのではなく、兄弟姉妹たちに直接送り届けられているはずです。愛する兄弟姉妹たちが、神様によってもっと慰められ、もっといやされ、もっと祝福されるように、私たちはいつも私たちの心を送り合っています。神様は、私たちの心をご存じでいてくださいます。私たちを結び合わせ、私たちの心を送り届けてくださいます。これからも私たちの心を送り、心を込めて祈りを捧げましょう。