2023年6月4日 朝礼拝『復活についての予見』大賀幸一牧師

出エジプト記19:3-8 前半 使徒言行録2:22-36

  今日は三位一体主日ですこの三位一体である神様を、イスラム教の人たちはこう言いました。キリスト教は、唯一なる神様を信じると言いながら、3人の神様がいる。キリスト教の神様は不完全なので、こどもを生んだ。ここがイスラム教とキリスト教の違いです。神様は完全、絶対なる存在です。それでもキリスト教は、神様がこどもを生んだのです。それは神様の不完全さのためではなく、あえて神様は不完全であることを選びました。それは人間が不完全であるからです。神様が近づこうとしても逃げ出すばかりです。それで神様は、不完全な人間に近づくために、こどもを生みしました。それが私たちのイエス様です。私たち人間に近づくため、私たちと同じものとなるためにイエス様は神様から生れたのです。すべては私たちを愛するため、私たちを救うためです。そのためにはあえて不完全であることを神様は選ばれたのです。完全さに固執するのではなく、私たちへの愛のために完全さを捨てて、あえて不完全な者であろうとさえしてくださる神様の愛これがキリスト教が伝える三位一体の神の正体です。“このイエスを神様は、……あらかじめご存じの上で、あなたがたに引き渡された”、とあります。神様はすべてをご存じの上で、イエス様を人間たちに引き渡された、というのです。驚くほどの神様の愛の深さを示す出来事です。すべてを承知の上で、神様は愛するイエス様を人間たちに引き渡したのです。人間たちはイエス様を信じるより、自分たちを守るためにイエス様を殺してしまします。それをも承知の上で神様は、イエス様を私たちに引き渡されたのでしょうか?しかし、そうなのです。そして私たちはイエス様からすべてを奪うことなどはできませんでした。イエス様は神様によって復活し、永遠にキリストとして存在しています。私たちの京都丸太町教会は、このイエス様を信じています。イエス様を私たちに引き渡すほどの愛を示された神様を信じてこれからも皆さんと共に歩み続けます。