創世記6:11-22 ルカによる福音書11:14-26
はるか昔に、私たちの世界を大洪水が襲ったことは、世界各地の記録にありますから、多分そうしたことが起こった時代、気候変動の時代があったことは確かです。当時の人間たちは、世界の終わりを感じていたのではないでしょうか。その原因はどこにあったのでしょう。それを神様の怒りと感じたかもしれません。人間たちがいつしか本来あるべき姿を価値を失ってしまったからです。12節に、神様が人間世界をご覧になった。神様の目には、この地は堕落の道を歩んでいた、と映っています。当時人間たちが歩んでいた道は、堕落の道、本来の道ではないのです。滅亡の道だったのです。そこで神様は人間世界を救う道を計画されたのです。それがノアの箱舟です。ノアの箱舟の物語が伝えているのは、ノアという神様に認められた限られた人間だけが生き残ったということではありません。ノアたちを通して人間世界を神様は何と危機から、滅びから救い出そうとしていることを伝えているのです。ノアたちが救われていることがその証拠です。神様は人間を救おうとしているのです。今日のルカ福音書では、イエス様はいつものように様々な苦しみの中にある人々を癒したり、力を与えたりしています。中には言葉を話せないしょうがいのある人もいました。イエス様は、しょうがいのある人たちをも慰め、力づけ、そして話ができるようになさいました。イエスの力の源は、悪霊の頭、ベルゼブルだと悪く言う者たちもあったそうです。イエス様の力の源は、神様からだと認めたくない人々がいたのです。神様は人間を助け出そうとし、救い出そうとしているのです。そのために来られたイエス様のなさっていることを、神様から出ているものではないとするのが人間なのです。イエス様は私と共に集めなさい、私と共に来なさい、私と共にありなさい、と求めています。人間たちを危機から救い出し、命を守ろうとしているは誰でしょうか。私たちは神様がなさることを理解し、神様と共に歩むべきなのです。