イザヤ書11:1-10 ルカによる福音書1:26-38a
人間世界にただ一人、神の子が生まれるということがどれだけ危険であるかを神様がご存じないはずがありません。神様を憎む力が、生まれたばかりの赤ちゃんを飲み込んでしまうのはいともたやすいことです。マリアさんを通して、神の子キリストは生まれます。人間が生まれなければならないので、神様は人間の母を選ばれました。神様は人間を愛し、人間を救うために神の子キリストを人間として生まれさせたのです。そこに、神様がどんなに人間を愛しているか、人間を信じているかが現れているのではないでしょうか。天使ガブリエルはマリアに告げています。イエス様は偉大な方となる。いと高き方の子、つまり神の子です。ダビデの王座を与える。そしてその支配は終わらない、永遠であると。イエス様は、人間たちを神様に導く存在、人間たちを神様とつなげるために生まれた方です。この神様と人間のつながりは、一時的なものではありません。当然永遠のつながりです。ならば私たち人間を神様につなげてくださる神の子キリストも永遠でなければなりません。キリストが永遠なる存在だから、人間たちはいつでも神様とつながり続けることができるのです。人間の王様の様に一時的な支配ではなく、永遠に存在し、人間たちを神様へと導く方として生まれたのです。天使ガブリエルは、どうやって神の子キリストが生まれるかを、ただ神様の霊にマリアは包まれてイエス様が生まれることを教えているだけです。すべては神様の力、神様の計画、神様の愛によって、イエス様は生まれます。人間がなすことはほとんどありません。しかしこんな偉大な出来事を受けられる人間を知りません。マリアさんは神様を信じて、全てを委ねました。御言葉通りにすべてがなりますように。神様の愛を信じる者たちが到達する場所は、全て神様を信じて委ねます、そこはそういう場所です。