ゼファニア書3：14-18 ルカによる福音書1：8-25
神様のみ使いは、ヨハネの誕生を祭司ザカリアに告げました。その時ヨハネの役割がいかに重要であるかを伝えています。ヨハネは、お母さんの体内にいる時から神の霊に満ち溢れていました。エリヤの霊と力が授けられました。ヨハネは、神の民であるイスラエルの人々を神様のもとに立ち帰らせる者です。神様を信じることに絶望し、希望を失い、信仰を捨ててしまった者たちにもヨハネはもう一度神様を信じてみようという思いを持たせます。ヨハネは神様にも働きかけ、神様の目を今一度神の民や人間たちに戻してくださるのです。さて、祭司ザカリアは、私は老人です、と言って、否定的な言葉しか出てきません。そこで初めて神の使いは、自分を明らかにします。天使ガブリエルであると。そしてあなたはしばらくしゃべることができなくなります、と伝えます。何故なら、あなたは神様の良き知らせを信じなかったからです。そして、老人となるとすべてをあきらめなければならないというのではなく、老人に可能性を与えてくださる神様があります。さてもう一人忘れてはならない人があります。民衆です。民衆はザカリアを待っていた、とあります。神殿の中に入るのは、選ばれた一人だけで、民衆は入ることができません。しかし、民衆たちは一緒に神様に祈っていたのです。そして神殿から出てこないザカリアを民衆は心配していました。ザカリアは話ができなくなっていることを知って、民衆は、神殿の中で幻、神様によってもたらされた幻を見たのだと。誰一人ザカリアを疑う者、非難する者は有りません。みんなザカリアのために神様に祈っていたからです。こうしてヨハネは誕生しました。そしてイエス様は誕生したのです。神様は、イエス様の誕生に民衆の祈りを必要としたのです。クリスマスに、イエス様の降誕に、私たちも加わらせてくださいます。