ホセア書11：1-9 マルコによる福音書12：28-34
イエス様は、心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして神様を愛することを第1の教えとしました。あなたのすべての心から、あなたのすべての精神から、あなたのすべての思いから、あなたのすべての力から、直訳するとこうなります。必ず”あなたの”という言葉が付いています。イエス様は他の誰でもなく、あなたの心、のことをおっしゃっています。イエス様は、申命記6章4～5節から、この御言葉を引用しています。そこには、心、魂、力、と3つの言葉しかありませんが、イエス様は、4つ目の言葉を使っています。3番目の、思い、です。英語では、MIND、と訳されています。これは一般に、理性、思考のことを表している言葉です。そして最後に、力。これは実現する力、実行力のことです。これを聞いた律法学者、イエス様の答えに賛成して言いました。その時彼は、イエス様のおっしゃった4つの言葉ではなく、3つの言葉にまとめました。心、知恵、力の3つです。申命記の元々言葉、心、魂、力の3つに戻したというのでもないのです。律法学者、イエス様のおっしゃられたことを理解し、賛成しながらも、イエス様とはちょっと違う答えを出しました。精神、魂と思いを一つにまとめて、知恵としたのです。イエス様の出された答えの方が、実に奥深いと言えます。さて第2の神様の教え、御言葉です。自分のように隣人を愛しなさい。こちらはレビ記から引用された御言葉です。隣人を愛することに、自分を愛することがくっついています。自分を愛することと隣人を愛することは切り離せないのです。自分を愛せない者、認められない者がどうして隣人を認め、愛することが出来るでしょうか。イエス様は、神様の教えられた大切な教えとして、愛することを上げてくださいました。私たちも、自分を愛し、隣人を愛しましょう。そして神様を愛しましょう。