2022年1月9日 朝礼拝『神の霊が鳩のように降る』大賀幸一牧師

出エジプト記14:15-22 マルコによる福音書1:9-11

  出エジプト記14章で、モーセたちは、二つに分けられた海の中の渇いた道を通って行ったことを示されました。モーセの時には海が割れましたが、イエス様の時には天が割れました。そこから神様の霊が鳩の形をして降って来ました。つまりそこに新しい命の道が開かれたのです。人間の世界から天へと命の道が開かれた瞬間です。その時、神の霊は、イエス様に降りました。聖書協会共同訳は、イエス様の中に降った、と訳しています。イエス様の上に、とされて来たのですが、今回イエス様の中にと訳されました。それは神様の霊が、イエス様の中にあって一つになっていることを示しているのです。イエス様は神の子、キリストですから別に不思議ではありません。しかしこれは私たちのために、イエス様が開いてくださった道なのです。私たちも水によって洗礼を受ける時、神の霊をも受けるのです。神の霊を受けて、私たちと神様がしっかりと結び合わせられるために、人間は洗礼を受けるのです。私たちは、モーセの時代の人々もそうであったように、イエス様が整えてくださった天へとつながる新しい道、命の道を通るために、洗礼を受けました。私たちだけでは見つけられない道ですが、イエス様が開いて、教えてくださった道なのです。私たちに見えるのは、海と戦車に囲まれて、もうどこにも行く道がないという絶望だけです。しかし道はあるのです。神様によって命の道は開かれます。モーセの時代の人々は何も分からずただ恐怖と混乱の中にありましたが、その彼らも神様が開いてくださった道を通って命を得たのです。イエス様はさらに、私たちが神の霊を受けて、神様と深いつながりを持つ者にしてくださり、天へとつながる道を昇らせてくださるのです。私たちに神様が与えてくださる道を進んで行きましょう。