2020年8月23日 朝礼拝『神の霊に教えられた言葉』大賀幸一牧師

ヨブ記28:27-28 コリントの信徒への手紙Ⅰ2:11-3:9

 先週は、石川立先生に朝礼拝説教をいただき、今この世界が病いの中にあるのは、神様の御業が現れるためである、と力強く示してくださいました。今世界中がコロナ後の世界ということについて考え始めています。その視点となるものがいくつもありますが、その一つは、信仰、聖書からの視点です。何故新型コロナウイルスは現在に現れたのでしょうか。それは元々私たちの世界にあったもので、今までになかったものが突然生まれたのではないと言われます。では何故新型ウイルスは、私たちの命を脅かすのでしょうか?たとえば確かに私たちの命は新型ウイルスに脅かされていますが、脅かされているのは本当は私たちではなく、人間以外の世界すべてなのではないでしょうか?この世界は、神様が愛して創造された世界で、人間だけが異常です。神様を否定しながら、神様の創造された世界に住んでいる。神様の創造された世界を破壊し、汚している。人間同士でも差別、格差、戦争、悪意が互いを殺し合っています。世界が訴えています。お前たちの存在そのものが、神様の世界を壊す、危険な存在なのだと。ならば、私たち人間がなすべきことは、神様と出会い、神様を知り、神様と和解することです。そうするならば神様が創られた世界と仲直りすることができるでしょう。1コリント書2章11節、本当に人間のことを知っているのは、神様が人間一人一人に与えられた神の霊以外の他に何があるでしょうか、とあります。人間の全てを知るためには、神様の与えてくださった霊による必要があるのです。人間の知恵から出た言葉には現在でも限界があります。現在の人間は、人間の言葉は聞いても、神様の言葉を聞きません。神様を知らないままの自然の人間は、神様の言葉を聞くことを愚かなことだと勘違いしています。しかし遂には知ることになるでしょう。今は、近づきたくても近づけない、そんな時代です。近づけない今こそ、どうやって私たちは大切なつながりを生み出し、必要なつながりを保って行くべきかを考える時間です。神様から始まって、すべての人がつながる道を捜しているのです。今私たちが新型ウイルスに脅かされているのは、まさにこれらのことを人間が神様を知り、神様と和解するチャンスなのです。