2020年5月31日　朝礼拝　　『ペンテコステ』大賀幸一牧師

エゼキエル書37:4、使徒言行録2:1-11

1）一同が一つになって集まっていると 
　ペンテコステの出来事は、復活されたイエス様に導かれた人々が、一つになって集まっている時に起こりました。この出来事を思う時に、神様のお建てになった教会は、共に同じ場所に集まることによって始められたのだと思わされます。新型肺炎感染が懸念される中何故集まるのか、という非難もあるようです。もちろんそれも良く分かりますから、2カ月間礼拝祈祷会を休止するという断腸の決断をしましたし、可能な限りの感染対策をして礼拝祈祷会の再開に至ったのです。もちろん感染の危険が無くなったわけではないのに、それでも同じ場所に一つに集まることの意味がなければなりません。イエス様弟子たちは、このペンテコステの出来事の日、何故集まっていたのでしょう。それはまず神様が彼らを呼び集めてくださったからです。そしてペンテコステの出来事は、復活されたイエス様から約束されていたからです。私たちも同じです。神様が私たちを今日、ここへ呼び集めてくださったのです。兄弟姉妹たちは神様の呼びかけに応えてくださったのです。そして神様が私たちに約束し与えてくださった主の日のためにここに来ました。イエス様の復活を通して、私たち皆が祝福されるためです。実際に主日礼拝が教会で献げられない時、感じられたはずです。教会に呼び集められて献げる礼拝とはやはり違うと。顔を合わせられないがご家庭での礼拝も立派な主日礼拝です。それでも神様に導かれてご一緒に顔を合わせて献げる礼拝とは違うことを感じました。

2）一同は聖霊に満たされ 
　そして、この一つになって集まっている時に、神様は祝福してくださいました。聖霊を降臨させてくださり、聖霊に満たしてくださったのです。炎のような舌が分かれて一人一人に留まった。つまり一人一人の中に、命の中に聖霊が入って来られたのです。すると人々は聖霊が導くままに語りだしました。舌のようなものを受けた人々が、他の舌で語りだした、と原文には書かれています。色々な言語で語りだしたとという意味です。神様は教会にあらゆる様々な人々に語り掛けることを命じています。そして神様の愛の大きさを語るようにと命じているのです。では同じ場所にいないと神の霊を受けられないのでしょうか。一つになっていることは大切なことですが、かつてモーセの時代に70人の長老たちが神の霊を受けた時、約束された場所にまだ辿り着かなかった者が二人いましたが、他の人々と共に神の霊を受けたことが聖書に記されています。同じ場所ではなくても、神様が約束してくださるから、みんな神様の霊を受けるのです。神様の霊を受けることで、人間は変わります。死すべきものでしかない人間が、神様の霊を受けるのです。死なない者になるのです。神様の霊に私たちは、赦され、導かれ、養われて行くものとなります。この死ぬべき限りある肉なる者がこのように変えられているのです。神様の霊に導かれ、これからの時代、コロナ後の時代とか言われますが、世界的な艱難を超えた時代に何があるのか、神様が何を示されるのか見に行きましょう。神様は全ての人に神の霊が与えられる時を求めているのです。神様を愛して、従って行きましょう。