ヨブ記22:11-28、ヨハネの手紙Ⅱ 1-13
1)人を惑わす者が大勢
今日は、ヨハネの手紙Ⅱを読んでいただきました。今人を惑わす者が大勢世に出てきました、と7節に書かれています。教会と信仰者たちの危機を見たある教会の長老と呼ばれるヨハネが、選ばれた婦人とこどもたちにこの手紙を書き送ったのです。選ばれた婦人とこどもというのは、実は教会と教会の皆さんのことです。惑わせる者たちはどんな人たちかといいますと、イエス様が肉となって来られたことを公に言い表そうとしない人たち、とあります。それはどういうことでしょう。まずクリスマスは無くなります。イエス様の十字架と復活も無くなります。それが本当にイエス様でしょうか。
2)真理は永遠に私たち共にあります
長老ヨハネは言います。“真理は永遠に私たちと共に”。どうしてそんなことが言えるのでしょうか。その確信と証拠は、たとえば、1ヨハネ4:9神は、独り子を世にお遣わしになりました、とあります。それは私たちが神様を愛するのではなく、神様が私たちを愛するためでした。私たちは、神様に愛されるだけの選ばれた人間だ、それだけの資格があるなどと言っているのではありません。何故か分かりませんが、神様は私たち人間を愛してくださいました。私たち人間は神様を愛していないのに。それが、イエス様の誕生です。何故イエス様は人間になられたのでしょう。神様が本当に人間を愛している証拠としてです。イエス様は私たち人間になってくださったのです。人間を知り、理解し、人間にこれほどまでも近づけないほど近づいてくださいました。人間のことで、イエス様が神様が知らないことなど何一つないためです。人間の全てを神様は受けとめ、受け入れてくださいました。これで何故真理は永遠に私たちと共にあるのか、お判りいただけたところでしょう。真理が私たちのところに来てくださったのです。真理が私たちに近づいて来てくださったのです。真理が私たちに寄り添ってくださるのです。私たち人間が何者だからでは全くありません。この場合の真理とは、正しくイエス様のことです。神様がお遣わしになったイエス様のことです。その誕生、十字架と復活、イエス様の全てのことを真理と呼んでいるのです。この神様の真実、神様の真理をどんな人間が破壊することができるでしょうか。ヨブ記のヨブは、神様は遥か高い天上におられるのだから、私たちのような人間のことなど見えるはずがないのだといいっていますが、そんなことはありません。神様は、イエス様と共に、私たち人間をよく知ってくださっています。よく愛してくださっています。
3)初めから持っていた掟
長老ヨハネは皆さんに掟のことを言っています。それは、皆さんがまだ知らない新しいことではありません。もう皆さんが既に知っていること、既に聞いていることです。神様は、私たちに、初めからその大切な真理を与えてくださっています。惑わされることなく、神様が最初から私たちに与えてくださっていることを思い出し、歩んで行きましょう。