2018年5月6日 朝礼拝 『真理の霊がやって来る』大賀幸一牧師

創世記18章23-33、ヨハネ16章12-24

1)正しい者と悪い者を一緒に滅ぼす 
 神様とアブラハムとのこのお話は、ソドム、ゴモラの滅亡という話で、実際には10人の正しい人さえもいなかったというお話です。アブラハムは、ソドム、ゴモラ滅亡の話しを聞きます。ソドム、ゴモラの町々が悪に染まり、暴虐に満ち溢れているという、訴えがなされているのです。神様に訴える者があるのです。それがサタン、悪魔なのかもしれません。訴えられた以上、それが事実かどうか確かめなければなりません。その上で審判を神様はくださなければなりません。アブラハムは神様に訴えます。真に神様は正しい者と悪い者とを一緒に滅ぼされるのでしょうか?正しい者と悪い者とを同じ目に合わせられるのでしょうか?そのようなことを神様がなさるはずがありません、と。これは大問題です。もちろん神様はその様なことをなさいません。しかし、ソドム、ゴモラの町々は滅びました。つまり、10人の正しい人がいなかったのです。正しい人たちはちゃんと救われています。また、ソドムゴモラの町に住む者たちに向けて、この町は滅びるから逃げなさい、と救いのメッセージはちゃんと発されていました。しかしメッセージを聞いた人々は真剣に取り合うことがありませんでした。神様は正しい者を悪い者と共に滅ぼすようなことをなさいません。基本的な問題として、果たして正しい者などいるのでしょうか。神様の目に正しい者とされるような人間が果たしているのでしょうか。神様の前に正しい者など誰もいない、これが結論かも知れません。ではそもそも神様は始から滅びることが決定しているような事柄を何故アブラハムに話したのでしょう。その理由は神様は世界を滅ぼしたくないからでしょう。神様は生かしたいのです。だから神様はアブラハムの意見を採用してくださり、10人の正しい者がいれば町は滅びない、とされたのです。元々正しい者など一人もいないのが人間の世界ですが、神様が遣わす使者を通して、神様に従う者たちが救い出されました。こうして神様は人々を救い出してくださるのです。神様が遣わされる者たちを通して与えられたメッセージ、神様の御言葉によって救い出されるのです。10人の正しい人は最初からいないのです。神様が導かれ、神様の御言葉を聞く者の中から10人が生まれるのです。

2)真理の霊が来る 
 イエス様は十字架を前に、弟子たちに、真理の霊について教えています。私たちに神様の真理、神様の真実を教えてくれる存在、聖霊を知らせてくださいました。真理の霊、聖霊がやって来るのです。聖霊は、神様からイエス様へ、イエス様から聖霊へと確実に受け継がれて、私たちに神様の真理を伝えるために遣わされて来ます。それは私たちの世界が滅びることのないためです。命が保たれ、守られるためです。危機が回避されて、救われるためです。そのために必要なのは、神様が遣わされる方を信じることです。もしも馬鹿げた話と退けるなら、滅びは速やかにやって来ます。この町には10人の正しい人、そんな少ない数ではありません。この町には神様が遣わされた多くの人がいます。神様が私たちに初めてくださったことを人間が止めることはできないのです。神様が止められるのなら可能です。神様が私たちにはじめてくださった、救いの御業、まだまだ続いて行きます。神様が導き、遣わされるわたしたちの使命を果たして行きましょう。