申命記18:15-22、マタイ5:38-48
1)同胞会
本日は社会福祉法人同胞会との合同礼拝です。今日は同胞会が生まれた場所に来ていただきました。ここが同胞会が生まれた場所なのです。京都基督同胞教会は、1924年、大正13年に同胞幼稚園を開園しました。それから長い間沢山のこどもたちを育てて来ましたが、地域のこどもたちが減少し、残念ながら1988年に休園、廃園となってしまいました。ところが宇治市から要望があり地域福祉のため1976年、社会福祉法人同胞会を設立し、同胞保育園を開設しました。そして1990年しょうがいしゃ福祉を担う同胞の家が始まり、2005年公立保育園からの民間移管として北小倉こひつじ保育園が開設されました。同胞会の始まった場所に皆さんにいらしていただました。始まりの場所、出発点に立つというのは時には大事なことです。過去に縛られるのでなく、出発点を確認して、新しいスタートをするために今日はみなさんにいらしていただきました。
2)天の父は太陽を昇らせ、雨を降らせる
今日は素晴らしい秋晴れです。生きているものに何よりも大切なものが二つあります。光と水です。命は光の無いところには生まれません。植物の種には、朝の光が必要です。朝日の当たらないところでは植物は育ちません。天の神様は、誰のためにも太陽を昇らせてくれます。誰のためにも太陽が輝いています。とっても当たり前のことです。誰か特別な人の為だけに太陽が輝いていることなどありません。又誰かにだけ太陽は輝いていないなどということも有りません。太陽は誰のためにも輝いています。どなたにも輝いています。ちょっと悪い人にも、ちょっといい人にも、好きな人にも嫌いな人にも、誰にでも太陽は輝いています。そして同じように、天の神様は誰にも雨を降らせていくださいます。同胞会に連なる皆さんには是非このことを覚えていただきたいのです。天の神さまはどの人にも、誰にも太陽を昇り輝かせ、そして雨をふらせているということです。誰にも、どの命にも必要な光と水を注いでいてくださるのです。誰かには当たっていないことも、誰かだけがいっぱい当たっていることも有りません。そして皆さんの出会うこどもたちやしょうがいのある人たちにもチャンスがあれば教えていただきたいのです。
3)同胞の中から
同胞会という名前は、私たちの教会がかつて京都基督同胞教会という名前であり、そこから来ています。そして今日読んでいただいた旧約聖書の中にも「同胞」という言葉が何度か出て参りました。同胞、はらから、とも読みます。同じ父母から生まれた兄弟姉妹、同じ国土に生まれた人々、同じ国民、民族、という意味です。簡単に言うと仲間です。そしてもっと中身の濃い仲間です。聖書には、あなたたちの同胞の中から預言者を生み出すという言葉がありました。預言者というような人は、天から降ってくるのでも、嵐や風に乗ってやって来るのでもありません。あなた方の中に生まれる、というのです。その通りイエス・キリストは、貧しい家に私たちと同じようにお母さんのお腹の中ら生まれました。そして私たちと共に苦しみ私たちと共に生きて、そして私たちの為に死にました。神様のこどもだから特別な姿形で生まれたという事はありません。どちらかというととても質素で貧しい誕生でした。そのことで神様は決して私たちの現実の生活を知らないのではなく、よくよく知って、私たちと一緒に生きていることを教えているのです。天の神さまが毎日私たちの為に太陽と雨を与え、イエス・キリストが私たちと共にあり、私たちを助けています。同胞会の皆さんの毎日がいつも守られ、祝福されますように、京都丸太町教会の兄弟姉妹に神様の祝福がありますように。